マーケットメーカーとマーケットユーザー
顧客相場の決定のしかた
外国為替市場には、為替のレート決める人たちとそのレートに基づいて売買する人たちと2通りのプレーヤーが存在します。為替のレートを決める人たちをマーケットメーカーといい、売買する人たちをマーケットユーザーといいます。
為替のレートを主に決めているのはマーケットメーカーである、銀行など金融機関です。但し、日本では1998年の外為法の改正で銀行以外でもマーケットメーカーになることができるようになりました。また、マーケットユーザー同士でも通貨の売買をすることができますが、通常は銀行での取引が中心となります。
それでは、このような外国市場取引の中で、顧客相場はどのように決定されるのでしょうか。顧客相場の決定の仕方には、2通りがありますので、以下に見てみましょう。
1)銀行間レート
銀行は顧客に対して銀行間レートに手数料を上乗せして建値します。銀行間レートは常に変動していますが、大口の顧客には、この方法が取られるのが一般的です。この場合の手数料は1銭程度になります。
2)固定レート
一日固定でレートが建値されています。通常、一般の小口顧客が対象となります。銀行の窓口で小口の外貨を売買する場合にはこの方法が適用されています。一般的には午前10時頃の銀行間レートで売買レートが決定されます。例えば、銀行間市場取引が、1ドル=110.25円とします。売値はこれに手数料の1円を加えた111.25円が外貨送金やトラベラーズチェックなどのTTSレートになるわけです。
現金の売りの場合は、手数料3円を加えた114.25円となります。また買値は市場値から手数料1円を引いた109.25円が外貨送金やトラベラーズチェックなどのTTBレートになり、現金の買いの場合は、手数料3円を引いた108.25円となります。
この手数料は、銀行が自由に決めていますが、各銀行によって、または通貨の種類によっても為替手数料は異なります。但し、取引量の多いドルの取引については、各銀行とも同じ手数料が適用されている例が多いようです。