為替レートリスク管理について
為替レートのリスク管理
FXなどで外国為替を取引する場合には、為替レートのリスク管理はどのように行えばよいのでしょうか。一般投資家がそうであるように、事業上輸出入をしている企業は十分な為替リスクの管理をしておかなければ、時には会社の倒産を余儀なくされる事態にまで追い込まれてしまいます。
為替リスクを管理する場合に重要なのは、まずどれくらいの額をリスクとして管理するか、そのリスク量の見極めが大切です。つまり個々の案件に見合ったリスク量をあらかじめ設定しておく必要があるのです。そのリスク管理方法は、現在では「ポジションの額で管理する方法」と「損失額で管理する方法」の2つのリスク管理方法が一般的に使われています。
ポジションの額での為替リスク管理方法
ポジションの額での為替リスク管理方法は前もって取引通貨ごとに、取引する為替の限度額を設定しておきます。例えば、ドル/円の限度額なら最大で100万ドルまでと、そのポジション額を設定してしまうのです。一般的な経験則から、為替レートの変動リスクは20%以内と言われています。
よって先ほどの例で、取引を最大100万ドルまでと決めてしまえば、最大の損失額は20%の20万ドルという風に、リスクが限定されるわけです。このようにしてポジションの限度額を管理すれば万が一の場合の最大損失額が把握できるわけです。
損失額を設定する管理方法
損失額を設定する管理方法は、過去の通貨の変動率から考えて保有ポジションの最大損失額を算出する方法です。これは個別の通貨毎に、どんなに為替レートが変動しても損失はその額以内に収まるはずだというリスク量を設定します。
この数値のことをバリュー・アット・リスク(VaR)といいます。このVaR値を超えないように保有ポジションを調整すれば良いのです。もし、様々な国の通貨のポジションをもっていた場合には、個別の2国間の通貨リスクと通貨全体のリスクとを分離して管理することができます。
トータルのリスクを把握することで、最大損失を防ぐことが可能になります。このVaRは一見難しい手法ですが、大手商社などでは一般的に使われている手法です。
このほか、企業は、信用リスクの管理をしています。取引相手の信用力を勘案し、相手企業との取引限度額を設定します。その際は、外部の格付け機関に信用力の調査を依頼するなどして、より正しい限度額が設定されるのです。