オプション価格(プレミアム)決定のしくみ
オプション価格(プレミアム)
オプション価格(プレミアム)の決定は、本質的な価値と時間的な価値の変数によって決定されます。詳しく確認してみましょう。
1)本質的な価値
本質的な価値とは行使価格と市場価格の差で、あらかじめ決定されている行使価格と市場レート(直物レート)の差を指します。例えば、ドル買いの場合(ドルコール円プット)、行使価格が1ドル=100円で、市場価格が1ドル=110円の場合、10円の本質的な価値があるということになります。
市場価格が1ドル=95円であった場合などの、逆に行使価格より、市場価格が低い場合は、これを行使すると損になりますので、一般的には行使をしません。この場合、本質的な価値はゼロということになります。
2)時間的な価値
時間的な価値とは、満期日に市場価格より有利に動くかもしれないという期待値を現したものです。先の例で説明してみましょう。将来、行使価格1ドル=100円以上の円安が期待(ドル高円安)されるとすれば、このオプションに価値があるということになります。この時間的な価値を決めるのは、満期日までの期間、金利、為替レート変動率(ポラティリティー)などの要因が決めるのです。
この中で特に重要なのは、為替レート変動率です。為替レートの変動する割合が高い場合、オプションの価値が上がります。この為替レート変動率には以下の2つの種類があります。
・ヒストリカル・ボラティリティー
過去の為替レートの動きを統計的に分析した変動率
・インプライド・ボラティリティー
市場で取引されるオプションをもとに予測する変動率
また、満期日の期間も重要です。期間が長くなれば、為替レートの変動する可能性は高くなりますのでオプションの価格は上昇します。
逆に満期日に近づくと時間的な価値は減少して、満期日にはゼロになってしまいます。つまり満期日のオプションの価値は本質的な価値のみになるということです。
以上のようにオプション価格(プレミアム)の計算には、直物レート、行使価格、満期日までの期間、金利、為替レート変動率が必要になります。これら複数の変数からオプション価格が決定されているのです。